創立1956年 名門小学校受験・幼稚園受験のパイオニア伸芽会
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しんがかい通信 mave 春号 2015|伸芽会で培う人間力 人生を切り開く原動力を育てるために第8回

考える力を高める(1) 「話の記憶」

492240小学校入試では、いろいろなペーパーテストが出されます。
しかし伸芽会では、ペーパー問題をクリアするテクニックを教えているのではありません。
子どもにとって、紙の上にかかれたものは抽象的で、それが現実のものとどのように結びついているかが分からなければ、本当に理解することはできないのです。
たとえば「うちの子は数の問題が苦手」と思い、ペーパーテストをたくさんやらせたとしても、基本的なことを理解できるようにはなりません。
そこで目の前の具体物を示しながら、推理力や思考力をつけていく方法をとっています。

同じことが言葉についても言えます。
お話はいろいろな単語で成り立っていますが、その単語の意味と実際の使われ方をよく知らなければ、理解することも心を動かすこともできません。
「話の記憶」についても、いきなりペーパーを与えてしまうことはこどもにとって抽象度が高く、飛躍しすぎです。
お話にはいろいろな言葉が出てきます。
現代の子どもがなかなか体験しない事象が登場し、分かりにくい言葉もあります。
たとえば「かさじぞう」のお題に出てくる「貧乏」という言葉が実感できず、お話の理解が弱いといったことがあります。
普段の生活で自然と触れ合うことが少なく、川と池、海と湖の違いがよく分からない、といったケースもみられます。

言葉のやりとりからイメージを広げる

子どもはお話が大好きです。絵本を読んだり紙芝居を見せたり、子どもの顔を見ながら語りかけたりします。そのとき大事なのは、お話を聞いている様子です。楽しんで聞いているか、感性が発動しているかどうか。面白い場面では笑い、悲しい場面では真剣で悲しそうな表情になるというように敏感に反応しているならお話を聞いている証拠です。
授業ではお話しを読み聞かせたあと、そのお話をめぐって子どもたちと話し合います。どういうことを感じたかを言葉で表現させるのです。その時に自分自身のイメージや感想を話すだけでなく、他の子の話すことにも耳を傾けます。「池って広くて、ボートに乗ったら鯉がいたよ」「川は流れてて、笹舟がどんどん遠くに行っちゃったの」などという声が飛び交います。自然に親しみがなかった子も「あの子はそんなことを知っているんだ」と感じたり、お互いに刺激を与え合いながら、言葉のもたらす情報を増やします。
当たり前のことですが、5歳ぐらいの子どもの体験というのは、日常生活の中だけではとても限られています。しかし、いろいろなお話をめぐって話し合うことで、イメージできる幅がぐんと広がるのです。
お話を聞かせたあと何枚かの絵を見せて、話の順番と内容を一緒に考えさせます。また、「たぬきさんは高い山に登りました」という場面があれば、「どのくらい高いんだろう」「山にはどんなものがあったのかな」と、お話には書かれていないことを考えさせたりもします。自分の頭で考えると感性が刺激され、創造力の豊かさが培われます。こうして聞いたお話が記憶に残るだけではなく、それ以外のことと関連づけて考える道筋ができるのです。入試での「話の記憶」や、お話を聞いたあとの絵画や制作の課題にも対応できる授業のほんの一例です。

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