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しんがかい通信 VOL.22|特集 年中から育てる数学のセンス(2)

数学センスを伸ばすためにご家庭で実践!3つのポイント  数や図形に親しむヒントは、ご家庭での遊びにありました。指導歴31年の先生が、数・図形センスの伸ばし方についてお話しします。

比較 目で見た情報を比較し、整理して分類することは、考える力への第一歩。五感を使った比較体験で「わかった!」という創造的な発見に導きます。

1252852010年考査の出題例 早稲田実業学校初等部 例題文 
上の四角のお手本と同じ絵を見つけて○をつけましょう。
この出題例の場合、どのような方法で同図形を探し出せるでしょうか?例えば、3つの白い☆が同じ位置にある絵を選び、それから7つの黒い★の位置を確かめるなど、解答を絞り込むための工夫が考えられます。このように、同じ図形はどれか、似ているところや違うところはどこかなど、視覚的な情報をもとに比較したり、整理や分類をする体験は、「考える力」を養う基礎となります。伸芽会の授業では、大きさや色の異なるボールを5つほど用意し、「このボールは全部同じかな?」と質問します。子どもたちはまず、模様や色、大きさなど目で見た違いを挙げることが多いのですが、先生がわざとボールを落とすと、「あれ?音が違う」「こっちのボールの方が弾んだ!」とボールの持つ性質や素材の違いに結びつく発見をして、もっと近くで手に取って調べたい欲求にかられます。また、ボールを一直線上に並べ、横からのぞき、「ボールは5つあったのに3つしか見えない。なぜだろう?」とさりげなく好奇心を刺激します。「隠れているからだ!」「こういうふうに並べたら、全部のボールが見えるよ」と子ども達は自ら考え、想像をめぐらせるのです。見ることは、考えることの第一歩。見て、触って、五感を使った比べる体験を重ねていきます。
ご家庭では特別なことをしなくても、普段のご両親との会話の中で、比較につながる体験を多く積むことができます。子どもはさまざまな場面で、「ワッ!大きいなぁ」「いつもより重たいよ」など、過去の体験と比べながら多様な感想を伝えようとするでしょう。そんなときに「これとあれはどこが違うのかしら?」などと言葉をかけると、改めてものをじっくり見たり、共通点を探してまとめたりする作業が自然とできるようになります。

数量 大きさ、重さ、長さ、数、液量など多様な数量問題は答えを導くための「方法選び」がカギ。楽しい実験を重ね、応用力をはぐくんでいきます。

2010年考査の出題例 聖心女子学院初等科 例題文 大きいジャガイモ1個と小さなジャガイモ3個が同じ重さです。それぞれジャガイモが入った袋の中で1番思い袋はどれでしょうか。青のクーピーペンで○をつけましょう。
「100まで数えられるなんてすごいわね」など、数詞をより多く覚えているお子様が「数に強い」と思われがちですが、実はそうではありません。例えば、2本のヒモの長さを比べるためにそれぞれ一方の端と端を合わせて伸ばしたり、お皿の大きさを重ね合わせたりすることで、より論理的に答えを導き出せるようになります。さまざまな数え方や比較方法から、対象物に合わせて適切な手段を選びとれるかどうかが、数のセンスにつながるのです。そのひとつの方法として、「1.2.3…」と数える数詞があり、「天秤では重いほうが下がる」といった定理があるのです。伸芽会の授業では、さらに少しひねった課題を出します。例えば、2つの粘土が天秤で釣り合っている状態を見せたうえで、一方を丸く球状に、もう一方を薄くぺちゃんこにして、「どちらが重いかな?」と聞くと、視覚的な印象から「丸い方が重そう!」と答えたりします。「形が変わっても釣り合う」のを改めて天秤で確かめることで、子どもたちは「質量保存の法則」を自然と学び取ったり、物事を論理的に考えることを学びます。ペーパーで教え込むのではなく、楽しい実験や遊びから考える力をはぐくむ。その体験がやがて知恵に結びつき、初めての問題や壁にぶつかったときに応用力として力を発揮できるようになります。
家庭では数や量の不思議に触れさせる機会は、ご家庭に多くあります。例えば、お子様とお母様が一緒に湯船に入ったとき、「お母さんが出るとこんなにお湯が減っちゃった。なぜかな?」と一緒に考えてあげるとよいでしょう。また、氷が多いコップと少ないコップにジュースを同じ高さまで注ぎ、「たくさん飲めるのはどっち?」と子どもに選ばせるなど、ちょっとしたしかけで気づきを促すことができます。サンドイッチを作る際にも、正方形の食パンを長方形と三角にそれぞれ半分に切ったものを見せ、「どっちがおなかいっぱいになると思う?」と聞いてみてください。視覚では三角の方が大きく見えますが、元通りくっつけて正方形にすると、「同じ大きさだったんだ」と理解できます。

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