創立1956年 名門小学校受験・幼稚園受験のパイオニア伸芽会
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しんがかい通信 VOL.19|おうちで育てる合格の芽

小学校受験で問われるのは、ご両親の育児姿勢。「合格につながる力」を育てる家庭教育について、伸芽会教師が思いを綴ります。

「協調性」とは表面的に仲良くすることではありません。時にはケンカから学ぶことも大切です。

038613平成22年度小学校入試も山場を越え、伸芽会の各教室でたくさんのうれしい報告をいただいております。今回は来年以降に受験を控えている皆さまに向けて、どの小学校でも求められる「協調性」「社会性」についてお話ししたいと思います。まず前提として、小学校ではひとクラス何十人という集団指導が基本です。落ち着きがなかったり、騒いでしまったりと教室の雰囲気を乱すことなく、授業が受けられるかどうか。そのうえで、大人やお友だちとどのようにコミュニケーションを図っているかを入試では確認しています。一般的に〝集団テスト〟といわれる制作や遊び、運動などのほかにも、協調性や社会性を確認する課題はたくさんあります。例えば、「ライオンのおとうさん、おかあさん、赤ちゃんになって、家族ごっこをしましょう」という課題は、楽しみながら役になりきる表現力も問われていますが、役の割り振りを相談して決める過程も重要です。「絶対にこの役をやりたい」と聞く耳を持たなかったり、自分の意志や思いを伝えられなかったり、「あなたはどうしたい?」とやりたい役を必死に我慢していたり……。「相手の意見を聞きましょう」という偏った指導だけが先行してしまい、みんなで譲り合っているだけのケースも多いのです。「協調性」や「社会性」というのは、トラブルを避けたり、顔色を伺ったりして表面的に仲良くすることではありません。時には本気でぶつかり合うことも必要でしょうし、ケンカになることもあるでしょう。そのような経験を積み重ねるからこそ、他者と自分の違いを理解し、その違いを認められるようになっていくのです。伸芽会では、協調性や社会性を伸ばす経験を、さりげなく授業に織り交ぜています。例えばみんなで水遊びをするとき、わざと子どもの人数よりも道具やおもちゃの数を多くします。すると子どもたちは、順番を守って遊ぶというルールを身につけたり、みんなで楽しめるような道具の使い方を発案したりするのです。とはいっても、仲のよいお友だち同士で試験を受けるわけではありません。初めての大人やお友だちであっても、普段と変わずコミュニケーションを取れるでしょうか?伸芽会は27教室と多くの教室があるという特性を生かしながら、チャレンジテストや野外スクール、サマー合宿など、数々の講習やイベントを開催しています。声の大きい先生やひょうきんな先生などさまざまなタイプの大人と会話したり、京都教室のお友だちとの生活習慣やことばの違いに接したりすることで、多様性や柔軟性を身につけていけるのです。近年はひとりっ子も増えましたから、兄弟姉妹の間で自然と習得していた協調性をはぐくむ機会を、ご両親が意識して作ってあげることも必要です。例えばコップや、はみがき粉など共用のアイテムを増やしてはいかがでしょうか。「みんなのものだから、きれいに使おう」「使ったら同じ場所に戻しておかないと困るだろうな」と、ものを通して相手のことを考えることができます。また、「今日はお父さんがお風呂に最初に入るよ」といった家庭内のルールを通して、順番待ちや時間配分などの感覚を磨くことができます。おやつなどでも、お母様がお皿にきれいに取り分けるのではなく、ホットケーキなどを丸いまま渡して、「あなたが切り分けて配ってね」とお願いしてみてください。上手く切れなくて、大きさが不揃いになったときこそ、チャンスです。「小さい方をぼくが食べようかな?」「大きい方を少し切って、小さい方に足そうかな?」など、相手を考える力がはぐくまれるいい機会になります。

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1956年に幼児教室として出発した伸芽会。小学校受験、稚園受験への確かな指導が口コミで広がり、
各地に教室ができました。どの教室でも、半世紀以上にわたって多数の合格者から収集したデータと、
パイオニアとしての幼児教育研究にもとづいたカリキュラムで授業が行われています。お近くの教室を、ぜひのぞいてみてください。

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